アールブリュット?アウトサイダーアート?それとも? – そこにある価値 –
Art Brut? Outsider art? Or...? - Inherent Creativity -

表参道 EYE OF GYRE

2017.3.9 - 4.2

主催:GYRE 展覧会実行委員会
実行委員長: 杉本志乃/株式会社FOSTER代表
事務局長: 関麻里/特定非営利活動法人Happy Sweet Museum代表理事
総合アートディレクション:Enlightenment
写真:若木信吾
協力:HiRAO INC
後援:日本財団
参加団体:アトリエライプハウス(大阪) 、 YELLOW(大阪) 、工房集(埼玉) 、 studio COOCA(神奈川) 、 ⻄淡路希望 の家(大阪)、ふたば(大阪)やまなみ工房(滋賀)、ユウの家(大阪)、 以上8団体

 

参加作家
Emi/やまなみ工房 伊藤太郎/studioCOOCA 井上優/やまなみ工房 岩本義夫/studioCOOCA 上田匡志/YELLOW 榎本高士/やまなみ工房 岡元俊雄/やまなみ工房 加地英貴/アトリエライプハウス 川邊絋子/やまなみ工房 栗田英ニ/工房集 栗田淳一/やまなみ工房 柴田龍平/ユウの家 清水千秋/やまなみ工房 田中睦美/やまなみ工房 茶薗大暉/アトリエライプハウス 西川泰弘/工房集 東本憲子/西淡路希望の家 兵頭重美/⻄淡路希望の家 平野喜靖/YELLOW 松本倫子/ studio COOCA 三井啓吾/やまなみ工房 宮下幸士/やまなみ工房 MOMO/ふたば 森田郷士/やまなみ工房 吉川秀昭/やまなみ工房 以上25名

 

展覧会概要
近年、日本でも脚光を浴び始めたアール・ブリュット=生の芸術(英語ではアウトサイダーアート)。 作品の多くが知的障がい者施設で制作される日本のアール・ブリュットは、明るく豊かな色彩感覚と自由で伸びやかな表現が特徴だ。 この度、専門家によって全国より厳選された25名の現役作家の選りすぐりの作品が表参道に集結する。 アートディレクションはEnlightenment、作家のポートレートには写真家若木信吾氏を迎え, 彼らのエネルギッシュでユーモラス、時に型破りな作品を展示し販売するというユニークな試みの展覧会。 人間が生まれながらにして持っている創造性、彼らの作品からあなたは何を感じるだろうか?

 

ご挨拶
『描きたいから描く』彼らの純粋な行為が生み出す作品は、私たちを未知の世界へと誘います。 『生きること』と『表現すること』が直結し、何ものにも縛られないそれらの表現は、神秘的で不思議な生命力に溢れています。 精神や知的に障がいをもつ作家が描く世界は、極めて個人的なものです。そこには、いわゆる『現代美術』のように、時代を反映した意図的なメッ セージは読み取れません。しかし、彼らも、同時代の空気を感じながら生きる、現代の作家たちであることに変わりはなく、作品は自ずと 時代性を内在し、作風も変化します。ただ、その独特の色彩感覚や構図、モチーフで描かれる作品のどれもが、個人的な文脈で描かれながらも、 不思議と普遍性を宿し、軽々と既成概念を飛び越えて行く。その揺るぎなさは一体どこからくるのでしょう。 本展覧会では、彼らの作品を専門的且つ公平な視点から芸術的価値を評価し、彼らの芸術活動に経済的視座を持つことへのためらいを克服しま す。そして、従来の福祉や美術愛好者の枠を超え、国内外のより広い層の方々に作品を鑑賞購入する機会を提供するものです。 現代は多様な人々がいかに共存出来るかという重要なテーマを抱えた社会です。本展覧会が、アートという言語を超えた領域において、あらゆる 人を包摂する、真に豊かで洗練された社会のあり方を、共に考える機会となれば幸いです。
2017年1月実行委員長 杉本志乃