北海道十勝-出張3日目

2021.3.15

15年前に十勝に移住した音楽家クニ河内さんのアトリエ兼ご自宅を訪問。
奥様と2人、日高山脈を仰ぐ雪原の真ん中で、創作活動や地元の子供達とのワークショップなど地域に根ざした活動をしながら暮らしておられます。巨大なマリンバや世界各地の珍しい打楽器に心がときめきました。
 
全国の障害者施設を回ると、アート活動と並行して音楽活動をやられているところがたくさんあります。
人類学者によれば、芸術の原点は、化粧と踊りにあると言われています。
これは、文明が発達する中で、私たちが忘れてしまったものなのかもしれません。
いつか一緒に何かできたら良いね!と、クニさんから嬉しいお言葉をいただきました。
 
ご自宅前の不思議なテントは、阪神淡路大震災の際カナダから寄贈されたものなのだそう。
このテントのによって救われた人がたくさんおられたことを思うと、捨てられなかったと。
くにさんの優しいお人柄に触れて、心温まるひとときを過ごしました。
 
肌をつき刺すような冷たい春の風を全身で受けながら、
まだ雪化粧をした日高山脈に向かって思いっきり叫んでみたら、
疲れ切った身体がフワッと軽くなりました。
諦めるには100年早いと言われた様な気がしたのは気のせいでしょうか。
 
明日もまた大自然の十勝を縦断します。
 
2021/3/10