The ACT of Hopping
Solo Exhibition (Yukitoshi Yoshida)

ACM Gallery

May 12 - May 30, 2021

吉田幸敏「屋久島」

 
会期:2021年5月12日(水)—5月30日(日)
水-日:12:00-17:00
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期中は事前のご予約制とさせて頂きます。また、オープニングレセプション等は開催いたしません。
 
「The ACT of Hopping」。直訳すると跳ぶ行為そのものなのですが、私は小学生の頃、どこへ行くにもホッピングが欠かせませんでした。跳ね上がった時に見える視界の感じが、普段より一段高い所から見える景色となり、軽快にぴょんぴょん跳ぶ行為そのものがとても気持ち良かった記憶があります。
 
時々目を瞑って力いっぱい飛び跳ねてみたら、時空を超えて別世界へ着地出来るのではないかなどと期待して、誤って草むらの上に飛び降りてホッピングごと土に埋まってしまう。そんなおバカな小学生でした。
 
本展は、私たちのふるさと北海道にある「かたるべの森」に所属する吉田幸敏(よしだ ゆきとし)さんの個展です。1955年生まれの吉田さんは、同施設設立当初からのメンバーです。モチーフは可愛らしい動物やまん丸顔のシリーズなど。吉田さんの心の中は、歳を重ねた今もなお、瑞々しい少年そのものです。
 
吉田さんの詳しい情報はこちらでチェック!
 
https://www.tricera.net/ja/artist/8100932-11
 
 
ここからは皆さまへ向けて重要なお知らせとなります。
 
実は本展が、恵比寿のACM Galleryで開催される私たち最後の企画展となります。
 
今後の活動においては、北海道へ拠点を移すことになりました。恵比寿駅から徒歩3分のこの小さなギャラリーの床に、2本の足をしっかりと着けて毎日を過ごして参りましたが、そこから思い切って飛び跳ねて、とてつもなく広々とした青空と、一面緑色の別世界に着地してみることに致しました。そこから見える世界を、今後はより精力的に発信して参ります。
 
 
ACM Gallery移転にあたり
 
2018年3月にこの物件を契約し、あっという間の3年間でした。何ヶ月もかけて都内の物件を見て回り、最終的に恵比寿さまが住んでいるこの町にご縁を繋ぐことに決めました。内装を手がけてくれたのは建築家のムトカさんと家具職人の唐川さん。こんなに素敵なギャラリーになるなんて、夢にも思いませんでした。来るたびに愛着が沸いてきて、痒い所にまで手が届くあらゆる工夫がされていることに気がつきました。それは私が毎日使っているからこそ分かったことです。建物を通して、作り手が、使い手に対してどのような配慮や思い遣りを注ぎ込んでいるのか、今までの私なら意識すらしたことがありませんでした。きっと、車椅子の人ならばもっと早くに気付いていたことでしょう。
 
会員およびギャラリー設立に際しご寄付頂いた130名の皆さま、Outsider Art Fair NY出展の際ご寄付頂いた180名の皆さま、並びに応援してくださっている全ての皆さまへ。
 
私たちはこの場所で、日々色々なことを感じ、沢山のことを学ばせて頂きました。大喜びする作家さんやそのご家族。施設の先生達。土砂降りの日に自分の孫の作品を見るためだけに、遠方から一人で来て下さったお爺さま。彼氏に振られて死にたい気分の友人。孤独死を恐れて日々暮らしているシングルマザー。真っ赤なスポーツカーでフラリと立ち寄る90近いお爺さん。交通事故の後遺症で、描かずにはいられなくなったミュージシャン。作家さんの従姉妹だという若い女性は突然泣き出して、私も一緒にワンワン泣いてしまった日のこと。ギャラリーの前を毎日の様に通り過ぎていく宅急便のおばさんは、雨の日も嵐の日も戦っていました。プライベートで辛いことがある日々や、お仕事で結果を出せず焦りまくっていた日々。ワケもなくテンションアゲアゲの日。この3年間の喜怒哀楽ぶりは、駅ナカのフレッシュジュースのお店でも販売していない濃厚さでした。そして最後に、今迄ACM Galleryに足を運んで下さいましたお一人お一人に、この場をお借りしてお礼申し上げます。本当に本当に支えて頂きありがとうございました。
 
当団体は、2022年春より北海道十勝に拠点を移し、新規プロジェクトを立ち上げます。その場所の名は、「THE WORLD」。大自然に囲まれた大きなギャラリー。広いお庭には作物が植えられ、季節の花々が心を癒します。アトリエでは、障がいのある人もない人も自由に自らを表現しています。人々が豊かに生きられる持続可能な場所を作りたい。その実現に向け、現在猛スピードで準備を進めております。作成予定のHPには、時代にあった機能を設け、地方発の事業が新しい価値を生み出す仕組みを構築いたします。なお、東京にはビューイングルームを設け、首都圏のお客様のご対応は継続してまいります。海外での作品発表の試みもこれからが本番です。今後の進捗情報については、メルマガやHP、SNS等を通じて逐次お知らせをして参ります。
 
今年の夏は、表参道GYRE GALLERYにて、今回で3回目となる展覧会も開催予定です。
 
(会期:6月7日―7月25日)こちらも、近日中に詳細をご案内いたします。
 
私たちの更なるチャレンジにご期待頂くとともに、引き続きご支援ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。
 
 
「春風に 闘志抱きて 待つ電車」
 
一般社団法人Arts and  Creative Mind  杉本志乃・萩中華世
 
 
*ACM Galleryは、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため店舗の定期的な換気、消毒等を徹底して参ります。また、接客時は常時マスクを着用いたしますことをご了承くださいませ。お客様におかれましても、入店時の手の消毒、マスクの着用、記帳等へのご協力をお願い致します。