作品との出会いを求めて#3(池谷先生の釜)

2019.5.24

滋賀県信楽の山里にある昔ながらの登り窯。

一昨日の火入れから三日三晩、心ある人による寝ずの番の甲斐あって、釜は一定の温度に達したようです。頃合いを見極めるのは、作家に寄り添いこの場所を守り続けてきた熟練の人、池谷正晴先生。
この方にお会いするために、夜明け前の月明かりを頼りに、ここまでやって参りました。
滋賀県は、土と火の国。私たち凡人がいくら求めても敵わぬ奇跡の人々の創造力が、この土地のもつ自然の力と一体化したことを寿ぐような作品の数々。感無量です。ありがとうございます。

また、今度、この気持ちをシェアできる、大切な人を伴って訪れたいと思います。

2019/3/31

杉本志乃