作品との出会いを求めて#11(滋賀県立近江学園)

2019.5.24

日本の障がい児の造形活動の原点。
滋賀県立近江学園を訪問。

近江学園は昭和21年11月、大津市南郷に糸賀一雄らによって創設され、昭和23年4月児童福祉法の施行に伴い、滋賀県立近江学園となりました。

「この子らに世の光を当ててやろう」と言う哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうと言うのである。「この子らをを世の光に」である。この子らが、生まれながらにして持っている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬと言うことなのである。

この、糸賀一雄の哲学を踏襲し、現在に至るまで、陶芸の盛んな滋賀の風土に根ざした、粘土による造形活動が続いている。

実用的な商品とともに、力強く独創的な多くの作品を拝見しました。秋のGYRE展にてご覧ください。

2019/5/20

杉本志乃