作品との出会いを求めて#17(第二栗東なかよし作業所)

2019.8.10

前回の滋賀県訪問の際に、日本の障害のある作家さんとしては、世界的な評価の最も高い粘土造形の作家である澤田真一さんが制作する現場をお訪ねしました。

この「なかよし窯」には、いつも池谷正晴先生がおられて、彼らの制作する様子を静かに見守っておられます。現場の声を聞くこと無しには、この世界を理解することは到底叶いません。実際は、理解するなどという言葉を使うのは憚れるほど、先生と作家たちの間には、繊細で濃密な時間が共有され、神聖な空気が流れています。

長年の経験を通して先生が語られる言葉のひとつひとつを、留めておきたいと思います。その一端を、秋のGYRE展にて、皆様にお届け致します。

 

2019/6/26

杉本志乃